銭湯女子漫画「のの湯」1巻が発売されたので加筆修正部分をレビューしてみた

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みなさんは銭湯に対してどんなイメージをお持ちでしょうか。
僕は万葉の湯によく行くのですが、まあ設備はすごく充実しているし、休憩所や仮眠室も静かできれいだし、マッサージやら食べるとこやら飲めるとこやら、一大アミューズメントのような様相を呈している。しかもそれは今やまったく珍しいものではなく、気軽に立ち寄れる非常にステキなところです。
しかし、あれはあくまで風呂アミューズメントパーク、またはスーパー銭湯と呼ばれるものであって、本質的な意味での銭湯とは違うと僕は思う。
やっぱり銭湯と言えばさ、年季の入った建物に煙突が立ってて、木札の下駄箱があって、番台さんがいて、かこーんかこーんと洗面器の音がこだましていて(洗面器はもちろん黄色のケロヨンのやつ)、木とお湯の独特の香りが立ち込めてて、でっかい富士山の絵が書いてあって、異様に熱い湯船につかったあとは冷たい瓶のコーヒー牛乳を飲んでさ、ボロボロの年季の入った革のソファに座って、煙草を燻らせながら、ぼけっとする。あれって一種の様式美ですよね。
そんな昔ながらの銭湯の様式美を描いた銭湯女子漫画「のの湯」の1巻がついに発売されました!
そんなわけで、今回はのの湯の見どころをご紹介します。

のの湯作品紹介

のの湯は孤独のグルメの原作でおなじみの久住昌之先生が原案協力し、作画を「くおんの森」の釣巻和先生が担当されている作品です。秋田書店のWebサイト「Champion タップ!」で連載されていたものが、先日めでたく単行本として発売されました。
「Champion タップ」でも1話が無料で読めますのでぜひご覧ください
のの湯|Champion タップ!

のの湯あらすじ

釣巻和先生のお言葉を借りると3人むすめ、銭湯めぐり漫画。です。孤独のグルメをご覧になった方ならわかると思いますが、あれの銭湯版みたいな感じです。こういう系の漫画にありそうな小難しくて嫌味ったらしいうんちくはなく、ただただ銭湯のすばらしさを表現した庶民的な作品です。僕の駄文では作品のすばらしさをお伝えしきれない&ぜひ作品を読んでほしいので、以下「Champion タップ」のあらすじと釣巻和先生のツイートを抜粋します。

「孤独のグルメ」「花のズボラ飯」の久住昌之原案協力!
浅草で人力車をひいている女性車夫・鮫島野乃(さめじま・のの)。
ある日、チラシで見つけた家賃4万、風呂なしアパート「湯毛荘」に住むことに!
同居人の岫子(くきこ)、日本大好き外国人アリッサと一緒に女3人、昼から銭湯めぐりの日々、はじまりはじまり。
のの湯|Champion タップ!

のの湯の見どころ

やっぱりね、ののちゃんがいいんですよ。ショートカットだし。浅草で車夫やってるんですよ。粋ですよね。ショートカットだし。風呂じゃなくて銭湯の雰囲気が好きだってのがストレートに表現されてるのです。あれがいいなと思うんです。ショートカットだし。シャンプーもリンスインシャンプーなんですよ。職業柄なのか生来のものかわかりませんが、ボーイッシュなところがいいんですよね。ショートカットだし。うん、あの、元々これ読み始めたのってショートカットの女の子が出てるからなんですよ。僕、ショートカット好きなんで。まあしょうがないですよね、ショートカットだし。
あと、女湯の風景がリアルなのもいいですよね。釣巻和先生は女性なので、やはりリアルに見たものをリアルに描いてるんですよね。確かに、男性からしたら女湯ってどうなってんのかしらって想像でしか描けないですからね。

のの湯の単行本は無修正!

銭湯がメインの作品なので、当然入浴シーンもあります。というか、だいたいそれメインです。すごいですよね、入浴シーンがメインの作品て。女性が描く女性の身体って、どうもなんというかリアルで、男性からするとどうもなってことが多いんですが、釣巻和先生は違います。ある意味、すごくリアルです。過剰な描写もなく、かといって色気がまったくないわけでもない、すごく絶妙な感じで描写されてます。
で、僕はWebで全話読んでたんですが、それでも僕が単行本を買うきっかけになった釣巻和先生のツイートをご紹介しましょう。


釣巻先生、あざとい! そしてわかってらっしゃる! 察しました! 加筆修正部分はこの部分だけですが、これだけあれば十分です! これは購入する最後にして、最大の決め手です!というわけで、みなさんお買い上げはこちらです! お好きな方でどうぞ!

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のの湯 1巻
釣巻 和 久住昌之(原案協力)
本体価格:\648
コミック:175 ページ
出版社:秋田書店
発売日:2015/6/8
ISBN-10:4253131565
のの湯 1巻-Amazon
のの湯 1巻-楽天

というわけで、のの湯今後期待です!

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